銀座1丁目の今昔を、米国株に例えてみる

銀座の今昔を、米国株に例えて、分かりやすく?説明してみる企画です。

 

銀座の現在の地図です。若干見づらいですが、皇居を上に、右側が1丁目、左側が8丁目になります。

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少し無駄かも?的な、昔の銀座の基礎知識

 ・都庁が新宿に移転する前は、都庁は有楽町の国際フォーラムにありました。

(1991年移転)

・朝日新聞社(現在有楽町マリオン)

・読売新聞社(現在マロニエゲート)

・広告会社(電通は築地、ADK等)

 

・出版社(文芸春秋、マガジンハウス)

・近隣にある大手町や麹町などの官庁街

・映画館、宝塚、画廊、歌舞伎座

 

これらの企業や文化によって、関東大震災後、銀座は発展してきました。

 なお震災前は、日本橋が栄えていました。昔の日本橋は、築地に移転する前までは、市場、三越などに代表される商業の中心地で、銀座地域は、日本橋の補完的なポジションでした。

 

・銀座1丁目の特徴

 

米国株に例えるなら、ラッセル2000という地域です。

 

ここで、知ってると特する、米国株式の豆知識コーナー

 

・ラッセル2000

 

ラッセル2000とは、アメリカの代表的な小型株の指数です。

 

アメリカで資産運用などのコンサルタントをしている、ラッセルインベストメント社が1984年に開発した指数です。この他にも、ラッセル3000とラッセル1000があり、ラッセル1000とラッセル2000は、ラッセル3000を元に作られてます。

 

・ラッセル3000

ラッセル3000とは、NYSE(ニューヨーク証券取引所)、ナスダック、アメリカン証券取引所に上場している5000以上の銘柄のうち、時価総額が上位3000銘柄をピックアップして指数化したものです。

 

といわけで、ラッセル2000は、ラッセル3000の1001位から3000位までを指数化したものです。時価総額は、ラッセル3000の10%程度しかありませんが、そのため、小型株の代表的指数とされ、アメリカの小型ファンドの95%も基準として使われています。

 

なぜ、この指数を銀座1丁目と表現したのか?

 

それは、銀座1丁目ならではの特色があるからです。

 

1丁目は、有楽町、京橋、大手町、東京駅、旧都庁から近いことから、サラリーマンに支持されやすい飲食店が多い傾向がありました。路地裏に行くと、当時の雰囲気を感じさせるようなお店も多数あります。

 

昔は、大きな映画館もありました。ここ最近は、少し変化してきて、アンテナショップなどや、少し高めのブランドショップがあるのも、この区画の特徴だと思います。飲食店より、夜を意識したお店が多い感じがする傾向があります。

 

また、小さめなビルが多いことから、古くからいる方が立て替えられ、維持されているケースが多い区画です。

 

ラッセル2000との共通点

ラッセル2000は、過去には、アマゾン、ティファニー、GAP、ドミノピザなども、入っていました。現在、これらの企業は、成長し超有名企業へと成長しました。

 

つまり、銀座1丁目は、チャレンジ地域とも言える場所です。

銀座1丁目のお店の傾向 

1丁目の路面店の傾向は、昭和は、安めの飲食店、床屋、銀行、服飾店などがありました。また、テアトル(9633)の映画館が中央通りにあり、有名な映画とともに企業し、上場を果たす原動力になりました。

 

その後、映画界が最盛期を過ぎた影響か、縮小、ホテル西洋へ移行、のちに敷地をコナミに売却という変遷があります。時代の変化が出てきている地域で、テアトル(9633)から、コナミ(9766)の進出が印象的です。

 

ブランドショップも、ブランドの派生系などが多くあります。お店も、古くからあるお店を除くと、小さいビルがある影響か、セレクトショップ的なお店があるのも、このブロックの特徴とも言えるので、入れ替わりも結構ある地域とも言えます。

 

思い出

床屋さん

1丁目の床屋は、私の行きつけでした。その床屋は、小学校低学年の時に開店しました。床屋さんなので、近隣のサラリーマンがお客さんです。小学校の頃、五分刈りにして!とお願いしたら、お店の人にびっくりされ、たまに家に電話され、本当にして良いのか聞かれたのは、良い思い出です。

 

印象に残る愛されてるお店

 

・三州屋 銀座一丁目店

東京都中央区銀座1丁目6−15

大衆割烹 三州屋 銀座一丁目店 (さんしゅうや) - 銀座一丁目/居酒屋 [食べログ]

 

古くからあるお店です。昼はランチ、夜は居酒屋です。

グーグルの口コミを見ればわかりますが、お店は結構年季が入っています。

しかし、評価は、グーグルの星で3.9というスコアを叩き出しています。

どれだけ愛されているかが、わかるかと思います。

 

撤退したお店たちや、消えつつあるお店

銀座に共通している傾向ですが、飲食、服飾が多いです。

ただし、上記に書いた安めのお店が少しづつ姿を消えつつあります。

 

・各アンテナショップ

沖縄、広島、高知、山形、茨木、福井が集まっていますので、散策がてらに寄ると面白いと思います。

 

オススメスポット

 

・奥野ビル

東京都中央区銀座1丁目9−8

https://archive.sumau.com/2017/page_category/parent_information/urban_info/1372.html

80年前のビルですが、ビル自体がおしゃれです。アートギャラリーが多数入居していて、デートコースにオススメです。

 

・さとう

国産黒毛和牛専門店さとう | 銀座さとう

東京都中央区銀座1丁目14−1

メンチカツで有名な、吉祥寺で行列の姉妹店。あまり並ばないのがポイントです。メンチカツを買って、お店で売っているソースとコンビニなどでパンを買って食べると、至極のひと時が・・・。もちろんそのまま食べても美味しいです。

 

という感じで、ブロックごとの特徴みたいなのを挙げて、栄枯盛衰みたいなのを感じてもらえたら、嬉しく思います。

 

※1月22日

一部加筆しました。